主な登場人物
| ドン・ジョヴァンニ | バリトン | 女たらしの貴族 |
|---|---|---|
| レポレッロ | バス | ドン・ジョヴァンニの従者 |
| ドンナ・アンナ | ソプラノ | 騎士団長の娘 |
| ドンナ・エルヴィーラ | ソプラノ | ドン・ジョヴァンニの元彼女 |
| ツェルリーナ | ソプラノ | 農民の娘 |
| ドン・オッターヴィオ | テノール | ドンナ・アンナの婚約者 |
| マゼット | バス | ツェルリーナの新郎 |
| 騎士団長 | バス | ドンナ・アンナの父 |
時代と場所
17世紀、スペイン、セビーリャ
はじめに
このオペラの原曲は、ヨーロッパで有名な「ドン・ファン」にまつわる伝説です。
伝説によると、ドン・ファンにはスペインに 1003 人の恋人がいました。
このオペラでは、ドン・ファンは「ドン・ジョヴァンニ」と呼ばれています。
貴族の令嬢ドンナ・アンナ、元恋人ドンナ・エルヴィーラ、村の美人ツェルリーナという、全く異なるバックグラウンドを持つ3人の女性が登場します。
ドン・ジョヴァンニと3人の女性との掛け合い、やり取りは注目です。
モーツァルトの前作オペラ「フィガロの結婚」はプラハで大成功を収めました。
プラハのモーツァルトの熱狂的なファンは、新しいモーツァルトのオペラに魅了され、プラハの国立劇場の総支配人が、モーツァルトに新しいオペラの創作を提案しました。
そのような背景から、モーツァルトはこのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」を作曲しました。
モーツァルトは、この新しいオペラがプラハの人々の間で評判になるかどうか不安でしたが、幸いなことにドン・ジョヴァンニは成功しました。
このオペラには、ドン・ジョヴァンニと騎士長の決闘など、シリアスなシーンがいくつかあります。
最も劇的なシーンは、ドン・ジョヴァンニが地獄に落ちるシーン(地獄落ち)です。
モーツァルトは、このシーンのために非常に素晴らしい劇的な音楽を作曲しました。
その曲は序曲でも使用されています。
あらすじ
【第1幕】
時は17世紀、舞台はスペイン。伝説のドン・ファンことドン・ジョヴァンニは、女であれば誰でも口説き、そして裏切ります。今夜も従者のレポレッロに見張りをさせて、ドンナ・アンナの寝室に忍び込みますが、失敗し騒がれます。ドンナ・アンナの父、騎士長が駆けつけましたが、ドン・ジョヴァンニは彼を刺し殺し、レポレッロとともに逃げ失せました。
こんなことでは懲りないドン・ジョヴァンニは、街で別の女性に声をかけます。しかし、その女はかつて3日間だけ恋人だったドンナ・エルヴィラでした。捨てられたことを怒る彼女を従者レポレッロに押しつけて、ここもうまく逃げ出します。
次の標的は、ある村で農夫マゼットと結婚式を挙げていた娘ツェルリーナ。ドン・ジョヴァンニは村人全員を自分の邸宅に招待して豪華な宴会を催し、その上で、ツェルリーナをこっそり頂こうという手筈を整えます。しかし、あと一歩でツェルリーナをものにできるというところへ、ドンナ・アンナ、その婚約者ドン・オッターヴィオ、そしてドンナ・エルヴィラの3人が現れ、彼の悪行を暴露します。ドン・ジョヴァンニと従者レポレッロは、その絶体絶命の窮地を何とか切り抜け、逃げ去ったのでした。
【第2幕】
それでもまったく意に介さないドン・ジョヴァンニは、レポレッロと服を交換した上で、また女性を誘惑しに出かけてしまいます。一方、ドン・ジョヴァンニの服を着せられたレポレッロは、本人と勘違いされて、またもやドンナ・アンナ達に取り囲まれてしまいました。
やっとの思いで逃げ出したレポレッロは、墓場でドン・ジョヴァンニと落ち合います。その墓場にはあの騎士長の石像が立っていました。ドン・ジョヴァンニが反省せずに女遊びのことをレポレッロに話していると、なんと石像が口を開き、彼に悔い改めよと語りかけたのです。しかしドン・ジョヴァンニは動ぜず、不敵にもその石像を夕食に招待するのでした。
その晩、ドン・ジョヴァンニが豪勢な食事をしていると、信じられないことに騎士長の石像が訪ねてきます。ドン・ジョヴァンニが「私は何も悪いことはしていない」と言うと、石像は彼の手をつかんで、地獄に引きずり落としたのでした。










