主な登場人物
| オランダ人 | バリトン | 呪われたオランダ船の船長 |
|---|---|---|
| ゼンタ | ソプラノ | ダーラントの娘 |
| エリック | テノール | 猟師でゼンダの恋人 |
| ダーラント | バス | ノルウェー船の船長 |
時代と場所
18世紀、ノルウェー近郊の海
はじめに
リヒャルト ワーグナーは、「リエンツィ」などの3つの研究オペラを作曲した後、10のオペラ(楽劇)を作曲しました。
このオペラ「さまよえるオランダ人」は、彼が28歳のときの10作品の中の最初のオペラです。
このオペラはワーグナーがキャリアの前半に作曲したものなので、キャリアの後半よりも簡単な作曲技法を使用しています。
ワーグナーのオペラの初心者には、まずこのオペラを観ることをお勧めします。
このオペラには素晴らしいアリア、二重唱、コーラスがいくつかあります。
また、「ライトモティーフ」のような手法も用いており、この後の作品に向けて慣れることができます。
主役のオランダ人に特に注目することをお勧めします。このオペラ公演の成功は、オランダ人を演じるバリトン歌手の出来次第と言えます。第1幕の冒頭に、オランダ人による長い独白(モノローグ)があります。彼は自身の呪われた運命の語りは、ワーグナーのオペラ人生の始まりを象徴していると思います。
あらすじ
第1幕
むかしむかし、オランダの船長がひどい嵐に巻き込まれたとき、「航海なんて永遠に簡単に乗り切れるものだ」と言い切りました。
そのため、その船は呪われ、オランダ人船長は決して死ぬことは許されず、永遠に海を航海し続けなければなりませんでした。
彼は7年に1回だけ上陸を許可されました。その呪いを解くためには永遠の愛を誓う女性に会わなければならなかったのです。
その上陸許可に当たるある日に、ノルウェーの海岸沿いで、オランダ人の船がノルウェーの船に遭遇しました。
オランダ人は、ノルウェーの船長であるダーランドから娘について聞かされ、その娘に結婚を申し込みます。
ダーランドはオランダ人の船にあるたくさんの宝物を見て、オランダ人の提案にすぐに同意します。
第2幕
オランダ人の船の伝説は、ノルウェーの人々の間でよく知られています。
ダーランドの娘、ゼンダは、自身こそがオランダ人の呪いを解く女性であると信じています。
彼女の父親はオランダ人を連れてきて、彼と結婚することを勧めます。
ゼンダは運命の出会いに永遠の愛を誓い喜びます。
第3幕
しかし、彼女にはすでに猟師である婚約者のエリックがいます。
彼は自分を裏切ったことでゼンダを責めます。
そんな中、ゼンダとエリックの会話を盗み聞きする男がいました。そう、オランダ人です。
絶望したオランダ人は、永遠の愛を誓う女性は存在しないと考え、再びノルウェーの海岸を去ります。
ゼンダはオランダ人の船を遠くに見ながら、真実の愛を誓って海に身を投げました、
オランダ人の船は沈没しましたが、ゼンダの死はオランダ人の魂を救済し呪いから解き放たれました。










