主な登場人物
| マクベス | バリトン | ダンカン王に仕える将軍 |
|---|---|---|
| バンコー | バス | マクベスの同僚の将軍 |
| マクベス夫人 | ソプラノ | マクベスの妻 |
| マクダフ | テノール | スコットランドの貴族 |
| マルコム | テノール | ダンカン王の息子 |
時代と場所
11世紀中頃のスコットランド
はじめに
ヴェルディはシェイクスピアの戯曲に基づいたオペラを何曲か作っていますが、「マクベス」が最初で、「オセロ」、「ファルスタッフ」と続きます。
ヴェルディはシェイクスピア劇が好きで、ベッドのそばにシェイクスピアの全作品を置いていました。
「ナブッコ」で成功した後、温泉地を訪れ、新作オペラ『マクベス』の作曲に真剣に取り組んだと言われています。
このオペラの世界初演は大成功を収め、ヴェルディは38回も舞台に呼ばれました。
このオペラの主人公マクベスは実在の人物でした。
マクベスは 1041年から 1057年までスコットランドを統治しました。
オペラでは、マクベスは魔女たちの予言に希望と恐怖の狭間で揺れ動く弱い人物として描かれています。
そして、彼は自分が犯した殺人に動揺しています。
その点で、オペラのマクベスは実際のマクベスより人間味があると考えられます。
このオペラの特徴の1つは、「魔女」、「否定的な予言」、「殺人」などの暗黒的な世界です。
ヴェルディは、極限の暗黒のイメージを維持するため、主人公のマクベスはテノール歌手ではなく、バリトンとしました。
アリア「Pieta rispetto amore (思いやり、名誉、愛)」はバリトンのタイトルロールに与えられた素晴らしい曲となりました。
あらすじ
第1幕
1040年、スコットランドで、スコットランド王ダンカンに仕えるマクベスとバンコーは荒野で魔女の一団に出会います。
魔女たちはマクベスに、マクベスはコーダーの領主になり、スコットランドの王になると告げます。
魔女たちはバンコーに王の父になるとも告げました。 そんな時、二人の前に使者がやってきて、コーダー卿が亡くなり、スコットランド王がマクベスを後継者にしたというニュースを伝えます。 魔女の予言はさっそく当たったのです。
マクベス夫人は夫からの手紙を読み、魔女の予言を知り、野心に燃え上がります。
その夜、スコットランド王はマクベス城に滞在することになりました。
マクベス夫人は夫にスコットランド王を殺すようもちかけ、マクベスは最終的にダンカンを短剣で刺して殺しました。
マクベス夫人の手にも王の血がついていました。
第2幕
マクベスは王の座につきましたが、魔女のバンコーに関する予言が気になり、バンコーとその息子を殺そうとします。
しかし、バンコーの息子だけは逃げることに成功。
スコットランド王就任の宴が模様されますが、ここでバンコーの亡霊を見て怯えます。
マクダフはこの姿を見て国を離れることを決意するのでした。
第3幕
マクベスは再び魔女を訪ねます。魔女は彼にいくつかの予言を与えます。
その中で「マクダフに用心する必要がある」と予言され、マクベスはマクダフの妻と子供たちを殺してしまいます。
第4幕
マクベス夫人は、手から王の血が消えないことに恐怖を抱き、狂乱の中で息を引き取ります。
マクダフの軍隊と王の息子マルコムを中心とした軍隊が、スコットランドに攻め込んできました。
彼らはマクベスを打ち取り、復讐を果たすことに成功します。










