主な登場人物
| フィリッポ2世 | バス | スペイン国王、ドン・カルロの父 |
|---|---|---|
| ドン・カルロ | テノール | スペインの王子 |
| ロドリーゴ | バリトン | カルロの親友 |
| エリザベッタ | ソプラノ | フィリッポ2世の王妃 |
| エボリ | メゾソプラノ | エリザベッタに仕える女官 |
| 裁判長 | バス | カトリック教会の最高権力者 |
時代と場所
舞台は16世紀、第1幕はフランス、第2幕以降はスペイン・マドリード
はじめに
『ドン・カルロ』は実話に基づいて書き下ろされています。
16世紀のスペイン国王カルロ5世は、宗教改革下のヨーロッパで広大な領地を治めていました。
カルロ5世は自分の引退にあたり、オーストリアの領地と神聖ローマ皇帝の地位は弟に与え、スペイン等の他の領地を息子のフィリッポ2世に与えました。
フィリッポ2世は「無敵艦隊」と呼ばれるスペイン艦隊を率いて、全世界にスペインの領地を作ります。
こうした中、フィリッポ2世はフランドルを迫害し、カトリックを強制しました。
フィリッポ2世が、フランドルの新教徒と通じていた息子のカルロを幽閉したのも実話です。
あらすじ
第1幕
スペインの王子である「ドン・カルロ」はフランスの王女「エリザベート」と婚姻関係にありました。
パリ郊外のフォンテンブローの森で二人は出会い、愛を育みました。
しかし、彼女はスペイン国王「フィリッポ2世」、つまりカルロの父と、突然政略結婚させられることに...
人々が祝福ムードの中、カルロは絶望に打ちひしがれていました。
そこに、カルロの親友「ロドリーゴ」が入ってきます。
恋に悩むカルロに、ロドリーゴはフランドルの人々を助けることに専念するようにアドバイスします。
当時フランドル地方の人々は宗教的迫害を受けていて、スペインが迫害していました。
そして二人は友情を熱く誓い合います。
第2幕
カルロを密かに慕う女官・エボリはカルロとエリザベートが今でも愛し合っていることを知ると、嫉妬し、邪魔してやろうと考えていました。
そして、大聖堂の前の広場では人々がスペイン王をたたえいます。
広場にはフランダースの異端者が連行され、王はからに死刑を宣告します。
カルロは父親に助けるように頼みますが、王はこれを拒否します。
すると、カルロは無意識に国王の前で剣を抜きますが、ロドリーゴが止めに入ります。
しかし、カルロは反逆罪とみなされ、逮捕されてしまいます。
第3幕
フィリッポ 2 世はエリザベートが自分を愛していないことを知っています。
エリザベートが部屋に入ってくると、フィリッポ2世は宝石箱を取り出します。
それは、エリザベートの宝石箱でしたが、その中にカルロの肖像画が入れてあるのに、王は激しく腹を立てます。
実はエボリが宝石箱を盗み、フィリッポ2世に渡してしまったのでした。
しかし、彼女はすぐにそれを後悔します。
一方で、ロドリーゴは囚われたカルロを助けようとします。
ロドリゴは、裏切り者はカルロではなく、ロドリゴ自身であると身代わりになります。
そして、カルロにフランドルの人々を助けるよう、最後の言葉を残し、ロドリーゴは殺されてしまいます。
その後、カルロの解放を求めた民衆が騒ぎ出し、その騒動の隙に、カルロはエボリによって逃げ出します。
第4幕
月夜の修道院で、エリザベートがカルロを待っていると、カルロが現れます。
カルロとエリザベートは、永遠に別れることを決意します。
そこへフィリッポ2世が現れ、カルロを捕まえようとします。
しかし、その時、国王の父・カルロ五世の亡霊が突然現れ、ドン・カルロを救出したのでした...










