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蝶々夫人(Madama Butterfly)

蝶々夫人

米国海軍士官のピンカートンの現地妻として娶られた蝶々さんの、一途ではかない恋物語。

作曲 ジャコモ・プッチーニ
初演 1904年2月17日 ミラノ・スカラ座
台本 イッリカ、ジャコーザ
構成 全2幕のオペラ

主な登場人物

蝶々さん ソプラノ 15歳の芸者。元武家の娘
ピンカートン テノール アメリカ海軍士官
シャープレス バリトン 駐日アメリカ総領事
スズキ メゾソプラノ 蝶々さんの女中
ゴロー テノール 結婚仲介人
ボンゾ バス 蝶々さんの叔父で僧侶
ケイト ソプラノ ピンカートンの本妻
ヤマドリ公爵 バリトン 地元のお金持ち

時代と場所

舞台は19世紀、フランス・パリ

はじめに

プッチーニは世界中のさまざまな都市を舞台にしたオペラをいくつか作曲しました。
『ラ・ボエーム』はパリ、『トスカ』はローマ、『トゥーランドット』は北京が舞台です。
『蝶々夫人』は日本の長崎を舞台にした世界で最も有名なオペラの1つです。
オペラの中にプッチーニは「さくらさくら」や「君が代」など、日本の有名なメロディーを取り入れています。
あなたはそれらに気づくことができますか?音楽を注意深く聞いてみてください。

あらすじ

第1幕

1890年頃、日本の長崎の丘の上にある小さな家で、アメリカ海軍の将校である「ピンカートン」は、仲介者「ゴロー」の助けを借りて、日本人の娘「蝶々さん」を娶ることになりました.
しかし、アメリカ領事の「シャープレス」は、ピンカートンに彼の行動は性急であると忠告します。
なぜなら、ピンカートンは蝶々さんを日本での現地妻として考えていたからです...
しかし、ピンカートンはこの忠告を無視します。

蝶々さんは15歳。 彼女は武士の家に生まれましたが、彼女の父が切腹し家は断絶しました。
彼女は芸者として生計を立てていましたが、この結婚を喜んでおり、密かに改宗してクリスチャンになったことを告げます。

しかし、結婚式の最中に、改宗に怒った叔父の僧侶「ボンゾ」が怒鳴り込み、他の親戚もあきれて帰ってしまいます。
悲しむ蝶々さんでしたが、ピンカートンが彼女をなぐさめ、二人は幸せに包まれて初めての夜を迎えます。

第2幕

ピンカートンがアメリカに戻ってから3年が経ちました。
シャープレスがピンカートンからの手紙を持って彼女を訪ねます。
蝶々さんは彼が戻ってくると信じてひたすら待っています。
シャープレスはそんな蝶々さんを見て、手紙を読んで聞かせることができません。
しかも、彼女には子供がいることが発覚。ますます話すことはできません。

シャープレスが去った後、蝶々さんは、ピンカートンが乗るアメリカの戦艦が長崎に入港したことを確認しました.
彼女は彼が帰って来てくれたと喜んで、夫の帰りを迎える準備を始めます。
しかし、いくら待てども夫は帰ってきません。

蝶々さんが待ち疲れて寝てしまった所に、ピンカートンとシャープレスが、女中の「スズキ」を訪ねてやってきます。
しかも、二人の後ろにはピンカートンの「本当の」妻ケイトもいます。
ピンカートンスズキに「子供を引き取りたい」と申し出ます。
スズキは蝶々さんがどれだけの想いでピンカートンを待っていたかを伝えます。
そんな彼女から子供を取り上げるなんてできません。
しかし「子供の人生を考えるとその方がよい」とシャープレスに説得されると、スズキも考え込んでしまいます。
ケイトがその場に残り、ピンカートンとシャープレスはその場を去ります。

人の気配に気づいた蝶々さんが起きてきますが、そこにいるのはケイトでした。
突然すべてが彼女に明らかになります。ケイトはピンカートンの子供の引き取りを申し出ます。
蝶々さんはピンカートンが自ら子供を迎えに来ることを条件に、子供を渡すことを承諾します。

絶望の淵に立った蝶々さんは自らの命を絶つことを決意します。
ピンカートンが子供を迎えにきた時には、蝶々さんは既に父親が切腹した短刀で自害していたのでした。

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